「御前湯日記」

カラスが鳴いても家に帰らなかった自分が、遠い記憶の群から現れる。こんな原風景が伸びたり縮んだり...。大分県の長湯温泉とともに歩んだ半生のエピソードを、時間軸の自由な往還によって、飄々として自在な文体に乗せて語る。

「有由有縁」

平成21年4月の就任以来、3期12年間にわたって竹田市長を務めてきた著者が、これまでの挑戦の数々、取り巻く環境や政策の実践に際してのドラマを綴る。月刊『広報たけた』に掲載したエッセイなどを収録。

「一服一幅帖」

毎朝お茶を入れて一服。その視線の先には田能村竹田や川端康成の一幅があった。文人たちと交わったストーリーを綴ったFB投稿『今朝の一服(一幅)』シリーズを収録した小さな文化読本。

「感會」

市長在任中からの出会いをまとめ、「いい時、いい所で、いい人に出会った喜び」を綴った。人名の索引も載せ、約３００人が名を連ねる。「あの時に、この人に出会わなければ、この道は拓ことができなかったであろう」と思わされるような出会いがいくつもあった。

「旅の途中で」

古希を迎えたこれまでの人生を振り返り、印象的な出来事などを書き留めた。２０１６年に腫瘍の治療のため入院した際の体験や、その時にスマートフォンで綴った短編なども収録。